もかみカフェ

読書記録とかお茶とか🌼防備録とひとりごと日記

2022年1月の読了本まとめ✨

2月ももうすぐ半分過ぎちゃいますね😱

毎日あっという間です!

もうすぐ春がやって来る🌸冬が本当に苦手なので暖かい季節が待ち遠しいな🥰

 

1月はなんだかんだとバタバタしておりましたが、結構読書も捗りました!

初読み作家さんも何作か読みました😊

 

今月は読んだ順に記録していきまーす

 

❦2022年1月の読了本❦

 

米澤穂信 『本と鍵の季節』

 

今年の1冊目は米澤穂信氏から😊

穂信氏の作品は、いつもタイトルが素敵だな〜と思います。

図書委員の男子高校生二人が日常のちょっとした謎を解く連作短編。

賢い二人の男の子の会話も面白い。

内容は、なかなかほろ苦い結末なのですが、読後感は爽やかです。

なるほど、、本と鍵の季節を過ごした二人の青春。

やっぱり素敵なタイトルだと思う。

 

米澤穂信氏、直木賞おめでとうございます!黒牢城、早く読みたい🥰

 

 

◆辻堂ゆめ 『僕と彼女の左手』

とても素敵なお話でした。

医大生の僕と、右手が動かない彼女。

お互いに惹かれ合うけど、彼女は何かを隠してる……?

 

静かで美しい物語。

 

左手だけでピアノを奏でるさやこが前向きで一生懸命で素敵です。

ピアノの演奏シーンもすごく良かった。

 

幸せな気持ちになれる作品。

 

 

村山早紀 『百貨の魔法』

2017年に単行本が発売されてすぐ購入して、読むのがもったいなくてずーっと積んでた作品です😳

 

村山早紀先生の作品が大好きなので、作品はだいたい購入してすぐ読むのだけれど、百貨の魔法はなぜか後回しにしてしまっていました。

今回ようやく自分の中で今が読むタイミング!となったので大切に読ませていただきました😊

 

魔法の猫がいるという、老舗百貨店の物語。

美しい言葉で丁寧に綴られた、温かな想いの詰まったお話でした。

昭和の時代から、時代がすっかり変わってしまっても変わらないものはあるよね。

奇跡というのは、誰かの優しい気持ちが起こすものなのかもしれない。

 

個人的に好きだったお話は、夢を昔に置いてきてしまった、靴屋さんのお話「シンデレラの階段」です。

作中に出てくる歌詞が素敵だし、夢を置いてきたまま大人になってしまった40代女子のほろ苦く切ない思いが、温かい気持ちに昇華されていくのがとてもよかったのです。

 

作中に出てくるデパートの屋上遊園地、今はなくなってしまったけど、地元の百貨店の屋上にはもう動いてないけど観覧車が残されていて、時々地上から見上げてます。

昔、乗ったことがあるんだよー。この観覧車🎡

屋上遊園地、とてもいいよね。好きだったなあ。🎠🎡

 

やっぱり早紀先生の作品は大好きです。

 

 

◆今村夏子 『星の子』

初読み作家さん。

 

新興宗教にのめり込む両親。次女のちひろの視点でサラサラ描かれる日常。私は他人だから、他人目線で見てしまうけど、ちひろは不幸な子では決してなくて、両親もちひろのことをちゃんと思ってる。

ちひろも両親が大好きなんだと思う。

だけどきっと揺れ動いていて…。

出ていってしまった姉、なんとか救い出そうとする親族、学校の友達。

全部ちひろの目線からしか描かれていなくて。

 

最後の星を見るシーンは、色んな解釈ができそう。

 

面白いとかではないけど、一気読みしてしまう不思議な魅力のある作品でした。

 

読み終えてから映画化されてる事を知ったんだけど、キャスティングもイメージに合ってると思うから見てみたいな。

 

 

ちひろ役は芦田愛菜さん。

 

◆青山美智子 『鎌倉うずまき案内所』

 

読書垢界隈でも大人気の青山美智子さんの作品。

初読みです!

 

はぐれた人を優しく導く不思議な案内所。

時代を遡る6編の物語。

私も「皆と同じ」にどうしても安心しがち。

でも、心の中の本当の気持ち、無理せず本当に好きで大切な事を見失わないようにしたい。

 

6編の中で特に「二〇〇一年 ト音記号の巻」が好きでした。

本当に心から話していて楽しいと思える友達に出会えたのに皆の目が気になって素直になれない、、中学生、十代の頃って本当に楽しいよりも、はぐれない安心感を優先してしまって、楽しいフリの毎日で、心の中はいつもひとり…みたいな気持ち、痛いほど覚えがあるよ。

 

私は大人になってからようやく心から一緒にいて楽しい友達にたくさん出会えたけど、,

 

他人目線じゃなくて、どれだけ自分自身を納得させることができるか、っていうのが本当に大事だし、ついつい、「普通は」「皆は」って言ってしまいがちなんだけど、「私」が楽しく、私が満足できる生き方をしたいと思った。

読み終えてからジワジワこの作品の良さが心に染みわたって来ます。

これからも読み返したい物語でした。

 

 

◆降田天 『朝と夕の犯罪』

 

「偽りの春」の狩野雷太が出てきます。

シリーズ2作目なのかな?

 

とにかく内容が重い。

前半はアサヒとユウヒが再会するところから…

狂言誘拐、成功したかに見えた誘拐の結末。

家族の在り方、、、

アサヒとユウヒの生い立ちから、隠された真実は本当にやるせなく苦しい。

でも読み応えあるよ。

 

 

 

時雨沢恵一 『キノの旅 the Beautiful World』

 

ずーっと気になっていた作品。長い事続いているシリーズなのですね。

喋る二輪車エルメスと旅人キノが様々な国を訪れていく。

 

その国だけのエグい常識。

正しさとはいったい何なのでしょう。

不思議な世界観、何度も読み返したくなる。

 

キノとエルメスの出会った「大人の国」

大人って何なの?

本当に矛盾に満ちた「大人」たち。

「平和の国」もなかなかエグい。

淡々とした語り口がくせになりそうです。

 

皮肉が効いた物語。

読み終えたあと色々考えちゃいます。

 

 

◆まさきとしか 『あの日、君は何をした』

 

息子の事故死で崩壊してしまった幸せな家族。

ページを捲る手が止まらなかった。

15年後の事件との繋がり、、

愛と狂気は紙一重なのかな。

最後に明かされる秘密にいちばんびっくりした。

 

 

◆浅倉秋成 『教室が、ひとりになるまで』

 

学生時代特有のスクールカーストがとてもリアル。

同じ内容の遺書を残して三人が自殺してしまった、

「最高」のはずのクラス。

「皆」仲良くなんて難しいし、だけど本音を言い過ぎて「皆」から外れるのもしんどいし。

ほろ苦さ満載の青春ミステリ(特殊設定)

 

友達には離れていって欲しくないから、ついつい歩調を合わせちゃう。

そこに自分の意思はどのくらいあったんだろう

 

主人公の幼馴染みのセリフ、私にもたくさん覚えがあるよ😢

 

良かれと思ってしてきた事、皆のためと思ってしてきた事、立場が変われば真逆の感想になってしまったりする。

自分が「皆」側に居るときは、なかなか周りが見えなくなってたり、大多数が良いといえば少数派の意見はないものになったり、難しいね。

 

お互いを尊重し合って話し合えればいいんだけどね😭

 

 

1月の読了本は9冊でした。

漫画を全く読まなかった…。

 

2月は全然読書が捗りません😱

 

ようやく北森鴻先生の冥府神の産声を読み終わり…

一万円選書で話題の、北海道のいわた書店の店主、岩田徹さんの著書を読み終わりましたー。

 

積読本を減らしたいので、図書館と本屋さんにしばらく行ってないんだけど、そろそろ限界かも😂

 

今年もたくさん楽しい読書時間を過ごしたい!