#名刺代わりの小説10選 【前編】
このブログを始めたのと同じ頃、ツイッターの眠っていたサブ垢を読書アカウントとして使う事にしました😊
本垢でもたまに読んだ本の感想らしきものを書いたりしていましたが…
10年使っているアカウントで、フォロワも色んなジャンルの方が居すぎてカオスなので、、、(> <)
趣味の本やお茶の事を書けるゆったりしたアカウントがあればいいな😆と思い、読書垢を始めてみました!
今2ヶ月目ですが、読書垢作って本当によかったな〜と思ってます(,,^ᴗ^,,).。.:* ♬*゜
本の好みが合う方もたくさんいて、皆さんの感想や気になる本なんかもとっても参考になるし、優しい方が多くてとにかく楽しいです。
自分も読書記録をマメにできるようになったし、丁寧に選書して感想も考えるようになりました。
読書垢の皆さんがやっている『名刺代わりの小説10選』私も挑戦してみました。
選ぶの本当に難しかったし、選び終えたら思った以上に自分らしいなーと思えて面白かった😊✨
ツイッターでは長くなってしまうので、いつか書きたいと思っていた、名刺代わりの小説10選、選んだ理由などなどを書いていきたいと思います。
#名刺代わりの小説10選
— もかみ (@kame707080) 2021年7月29日
白鳥異伝/荻原規子
スロウハイツの神様/辻村深月
花の下にて春死なむ/北森鴻
獣の奏者/上橋菜穂子
海の鳥・空の魚/鷺沢萠
幻夏/太田愛
麦の海に沈む果実/恩田陸
黄金旋律/村山早紀
キッチン/吉本ばなな
十二国記/小野不由美#読書好き#読書メモ
◆白鳥異伝/荻原規子
荻原規子先生の勾玉3部作、『空色勾玉』に出会ったのは14歳の頃でした。日本神話をベースにしたファンタジー、私の心を鷲掴みにしてくれました😆
その空色勾玉の続編、白鳥異伝はヤマトタケル伝説をベースにした壮大な物語!
勾玉3部作の中でいちばん好きです。この物語に出会った事で大学で考古学を専攻する事になりました、、、
私の地元には熱田神宮があって、諸説ありますが日本武尊の陵とされている白鳥古墳があるんです。ヤマトタケルノミコトは、大切な草薙の剣を妻ミヤズヒメに預けて伊吹山に荒ぶる神を退治に向かわれ、深手を負い、故郷に戻る途中の能褒野で命を落とされた、というのは有名なお話。草薙の剣はその後、熱田神宮に祀られました。
ミコトの魂が白鳥に姿を変え飛び立ったっていう伝説もあり、このエピソード好きなんです。地元に伝わる伝説もあり、本当に好みど真ん中!
好きに拍車をかけたこの物語は、私の学生時代そのものなんです。
卒論も、ヤマトタケルとミヤズヒメの伝説を元に、天皇家と尾張氏の関わり合いをテーマに書きました。。。
地元の小さな伝説を調べるのが今も大好きです。
古事記や日本書紀って、日本人でも興味がなければ全く触れないままになってしまいますよね。私はこの作品からものすごい興味を持ち、色々勉強してしまいましたが😂
記紀を読んでなくても、知らなくても楽しめる物語だと思うし、知ってるとまた別の楽しみ方もできる、私にとっては何度読んでも最高の、名刺代わりの1冊です。
クリエイター達のシェアハウス、『スロウハイツ』
好きな事に没頭する仲間たちとの共同生活。
辻村深月作品はだいたい読んでいますがいちばん好きな物語です。
何度読んでも、結末も知っていても、たまらなく好きです。
主人公の環が、スロウハイツの名前の由来を話すシーンがとても好きで、、
‘’『までい』は両手を使って、丁寧に、そういう言葉なの…。‘’
何度読んでもとても幸せな気持ちになれる。
好きな人を思う気持ち、友達の事を思う気持ち、ゆっくりカタチを変えていっても、変わらない思いはある。
読む度に、ゆっくりと丁寧に生きていけたらいいと思うし、自分の気持ちに真っ直ぐでありたいと思う、私にとっては大切な作品です。
◆花の下にて春死なむ/北森鴻
私のイチ推し作家、北森鴻先生。
花の下にて…は、三軒茶屋にあるビアバー香菜里屋が舞台の香菜里屋シリーズの1作品目です。常連客が持ち込むちょっとした謎を、マスターの工藤さんが解き明かすのですが、その謎は切なく、少し悲しく、真実はどうか、、、というのははっきりとはわからないのですが、人物描写、情景描写、言葉選びが美しく丁寧で引き込まれます。
4種類の度数の違うビール。工藤さんの作る料理が本当に美味しそうで、美味しい料理やお酒と少しの謎が好きな人はきっと楽しめる物語。
この作品は謎解きがメインでは決してないと思うんだ。
人間の哀しさ、切なさ、あたたかさみたいなところがメインで、ほろ苦いビールがぴったりの静かな物語。
読む年齢や環境によって印象も変わるかもしれないな。
香菜里屋が近所にあったら、間違いなく通っていたと思う😊
香菜里屋シリーズは全4冊。物語の中でゆっくり時が流れていきます。読んでいるうちに、マスターの事も常連客の皆さんの事も、本当に身近に感じます。最終巻では、それぞれの前向きな旅立ちが書かれますが、私はこの先もきっと何度でも香菜里屋を訪れるんだろうな。
北森鴻先生の他シリーズや作品にも『香菜里屋』は登場します。
昨年、先生が亡くなって10年が過ぎました。
香菜里屋シリーズは、今年新装版が出たんですよ😊
新しい作品をもう読めないのは本当に寂しいですが、北森作品を未読の方にはぜひ読んでもらいたいなぁ。。。
今まで読んだたくさんの物語のなかで、いちばん好きな作品です。
生きている間にこの作品を読む事ができて本当によかったと思ってる。
私のなかで再読回数No.1です。
何度読んでも読み終えるのが勿体なくて。
獣と人間の間にある壁。それがなくなることはないし、勘違いしたくなる事もあるけど、私たちは違うもの。でもだからこそ知りたいと思う、語りかけていきたいと思う、愛おしいと思う。。
別れ、出会い、エリンと王獣リランが巻き込まれていく抗えない流れ、本当に壮大な強くて深い、素晴らしい物語だと思う。
いつも闘蛇編、王獣編、探求編、完結編、外伝まで読んで、武本糸会先生のコミカライズ版まで再読します!
コミカライズ版は王獣編までですが、原作に驚くほど忠実で、こんなに細かい所まで!とびっくりするくらい丁寧に描かれているのでオススメだよ(^^)
武本糸会先生のコミカライズ版↓↓↓
◆海の鳥・空の魚/鷺沢萠
高校時代から繰り返しボロボロになるまで読んでいた短編集。
自分の十代はこの作品だなあって思います。
普通の平凡な日々。もどかしい思いを抱えながら懸命に生きている人の、普通の毎日の中のきらきら光る一瞬。
若いときは誰でもそうなのかもしれないけど、もどかしい思いを抱えていて、この作品に出て来る人たちの、どれもが自分のような気がしておりました。
(この文章、読書メーターの2014年に書いた自分の感想ほぼ丸写ししてます!もし同じような内容見かけたら私だからw)
この作品は鷺沢萠先生の後書きがとても好きです。古い本だからもう手に入りにくいのかな。機会があれば、もどかしい思いを抱えていている人にはオススメ(^^)
5作品、書いてみたらめちゃくちゃ大変だったので、前編と後編に分けます😆
続きはまたいつか書きたいと思います(*ˊᗜˋ*)w𐤔
読書は楽しいね。
また数年後は、名刺代わりの小説10選も変わってたりするのかな?
ここまで読んでくださってありがとうございました(,,ᴗ ᴗ,,) ⁾⁾