どんなカタチでも…素敵な家族の物語『人の息子』
昨日発売日だった、あのあやの先生の『人の息子』3巻を読んだので、感想を記録しておきたいと思います。
このお話は今回発売された3巻で無事に完結😊
私の語彙力と表現力では全然上手に今の気持ちを書けないけど、
本当に読んでよかった。大切にしたい物語が増えました。
〈あらすじ〉
漫画家の鈴木旭の元に、前職の保育士時代の教え子、山本高嶺から手紙が届く。
高嶺は母親と離れ、現在児童養護施設で暮らしている。
旭は高嶺に会いに行き、そこから二人の交流が始まり…
旭は高嶺の里親になりたいと考えるようになる。
独身男性の旭が里親になるには…?
二人が親子になるためには…?
旭の家族、お父さん、お母さんの思い、旭の真っ直ぐな気持ち、高嶺くんの複雑な気持ち、登場人物の想いに心がきゅっとなる。
里親制度についてとっても丁寧に描かれています。
私は、家族って「なっていく」もの、だとずっと思っていて。
夫婦だって最初は他人。育ってきた環境も、考え方も違うもの。
誰かの思う当たり前は、自分にとっての当たり前とは違うかもしれないし、
幸せの形って皆違うと思うの。そしてそれでいいと思うんだ。
他人同士のあさひ先生と高嶺くんが、ゆっくり時間をかけて親子になっていく物語。
血が繋がっていてもいなくても、大切に思う気持ちには本当の事しかないじゃない。
もちろん現実には、物語のようにうまく行く事ばかりではないし、
きっと少しはどんな家族にもぶつかり合ってしまうような事もあると思う。
家族って本当に色んな形があっていいんじゃないかな。
何が幸せかを決めるのは自分だし、誰とも比べなくていい。
そして、私も気をつけたいのだけれど、…隣の誰かの幸せを私が決めてはいけない。
「普通は」こうだから、とか、「皆が」とか、つい無意識に言ってしまいがちな言葉を、簡単に使う前にちゃんと考えたい。
高嶺くんが実のお母さんと暮らせるようになるまでの数年間。
本当に楽しくって幸せな時間だったんだろうな。。
これからも、どんなにカタチが変わっても、きっと変わらないものがあって、それはずっと続いていくと思うし、あさひ先生と高嶺くんが笑顔で過ごせていたらいいな。
幸福な物語を読ませて頂きました…!!
ありがとうございました😊☘️
たくさんの人にこの作品が届くといいなー!