久々の再読🎄吉本ばなな『キッチン』
#名刺代わりの小説10選にも入れてる、
『キッチン』を初めて読んだのは、高校三年生の、ちょうど今くらいの冬の時期だったと思う。
もう何年前かしら。
それから幾度となく読み返してきた。
この物語について、私は昔も今も、多分これからも、上手に言葉にできないと思う。
でも、それでよいのだと思うのです。
さっき久しぶりに何度目かの再読を終えて、うまく言えない気持ちが溢れてる。
でもやっぱりそれを上手に説明したりはできないなあ。
説明なんてしなくていいんだけど。
生と死はいつも隣り合わせ。
でも生きてると、勘違いしちゃうんだよね。
誰だってその時はやってくる。
突然かもしれないし、時間をかけてかもしれないし、
自分が明日ここにいるかどうかなんて、本当は誰もわからない。
生きてる時間は期間限定なんだよね。
生きるって、氷の上に立ってるみたいだって時々思う事があって。
それくらい、絶対なんてないし、常に動いて変わっていく。
だから本当に今は今しかなくて、その有限の時間を、もがきながらもできる限り大切に過ごしていきたいと漠然と思うのです。
キッチン、満月ーキッチン2、ムーンライト・シャドウ
この3作品を読むと本当にもう心のなかがいっぱいになっちゃうんだ。
ムーンライト・シャドウはキッチンとは別のお話だけど、何度読んでも苦しくて仕方ない。
最近、インスタで本を紹介している方の投稿を見たのだけど、
「ほっこりする小説」にキッチンを入れていて、私はびっくりしました😳
人の感じ方や思う事って、本当に10人いれば10通りなんだね。
「キッチン」と「ほっこり」が私のなかでは全く噛み合わなくて。
でもそれが悪いわけじゃなくて、そういう捉え方もあるんだな〜と、人の感想を読むのは面白いなあと思いました。
再生の物語、と言ってしまえばそういう一面もあると思う。
でも、そこへ至るまでの、その過程に思いを馳せると、、、
私には言葉にできないのです。
でも読み手の受け取り方によっては、再生の希望あふれる物語になるのかもしれないね。
それも素敵かもしれない。
18歳の冬から随分遠くに来たけど、最初に読んだ時から、「キッチン」の印象は変わらなかったなあ。
私にとっては本当に強烈な作品なのです。
キッチンについて、何か書いたのも初めて😂
またこれからも、何度も読み返すと思う。
そしてやっぱり美味しいカツ丼を食べたくなるよね。
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ボロボロですねー😇
表紙もないし、テープ跡が…😱